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長期修繕計画について
永続的にマンションを維持・管理していくためには、保守・点検や経常修繕を着実に行うとともに「長期修繕計画」をたて、この計画に基づき「修繕積立金」を積み立て、必要な修繕(外壁や防水の補修、給排水管の更新等)の的確な実施が求められます。
また、必要に応じて建物及び設備の性能向上を図る改修工事を行うことも望まれます。長期修繕計画の必要性
マンションは鉄筋コンクリートの建物がゆえに大きな修繕は不要であると考えがちですが、風雨や直射日光に何年もさらされていれば、コンクリートといえども様々な部分が劣化していきます。
例えば、外壁表面の塗料などの劣化を放置しておけばコンクリートが劣化し、ひび割れが生じます。その結果専有部分へ雨漏れすることもありますし、劣化が進行すれば建物本体にも大きな影響が生じます。
そのようなことを未然に防止するために長期修繕計画をきちんと作成し、計画に沿った適切な修繕が求められます。計画の作成観点
長期修繕計画は、工事請負契約書(新築時)や各種工事事例に基づく物理的な耐用年数や、美観保持等の観点を考慮して作成するものです。そのため、マンションの立地や環境、設備仕様、日常管理の内容などの個別的な要因によって内容に違いがあるのが一般的です。
各マンションの特性に合わせて、その建物や設備の耐用年数を推定し、それぞれの箇所の修繕周期を定める内容の主な項目としては、
- 建物、施設、設備の対象部位
- 工事仕様
- 修繕(推奨)周期
- 数量
- 単価
- 工事推定金額
- 修繕実施予定年度
などがあげられます。
長期修繕計画の見直し
建物の施工、環境、仕様状況等により修繕周期は変動致しますので、実際の修繕実施時期の決定については、事前の調査・診断等による見極めが重要です。また、工事の実績や経年に伴い、長期修繕計画で設定した修繕項目に加えて新たに修繕項目が発生することや工事費に変動が生じることがあるため、必要に応じて修繕計画の見直しを行う必要があります。
当社では、マンションで実施された過去の修繕経費の詳細を把握し、今後のライフサイクルコストの低減を踏まえた工事を提案すると共に、状況に応じて資金の調達(修繕積立金値上げや借入等)もサポートいたします。 -
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(2024年4月1日現在)